多摩川水面VIEW

水面特性
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「日本一の静水面」でスピード比べ!
淡水のレース場では屈指の握りやすさ - ここ数十年間で大波が出たのはたった2回のみではないかといわれる多摩川。 「日本一の静水面」がキャッチフレーズ。水面は東西方向に延び、優美な曲 線を描くスタンドは真北に位置する。レース場は一級河川多摩川の河岸から 武蔵野台地寄りにあり、標高が約40mあるため首都圏の他場より常に気圧は 4hPa(ヘクトパスカル)程度低い。淡水は硬いとよくいわれるが、多摩川の淡 水は握ったときに走りやすいと選手からも好評。
水質 | 淡水 |
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水位差 | なし |
モーター | ヤマト331 |
チルト角度 | -0.5度、0度、0.5度、1度、1.5度、2度、3度 |
ポイント解説
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- ポイント01風
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ここ数年、対岸の樹林が電光掲示盤を越えるほどの高さにまで成長。南風への防風林となっているが、北風の場合はスタンドの上空を通過した後に水面への下降風となって樹林に当たり、風向が難しく変化しているのでは…と地元選手は考えている。
ただ、1マークで初動を入れる位置は、たとえ北風でも強くは吹かず乗りやすい。
インが強いのは東風(真追い)、差しが強いのは北東風(右斜め追い)。まくりが利くのは南西風(左斜め向かい)、あるいは意外に内のスタートが甘くなる東南東(左斜め追い)のとき。
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- ポイント02気温
- 気温・湿度・気圧の変化は空気の密度に影響するので、燃料と酸素を燃焼させるモーターにとっては重要な要素。なかでも気温は季節や日没などによって敏感に変化する。多摩川では日没が近づく12R間際に気温が急降下してスタートが届きすぎる傾向があったが、冬場はモーターの冷え過ぎを防ぐため、展示航走後にモーターカバーをかけるなどして気温の急変に対処することもある。
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- ポイント03コース
- 多摩川のイン1着率は最近1年間(2015年5月8日現在)で43.5%。これは全国平均より4.6%低い。その分、2~5コースがそれぞれ全国平均より約1%ずつ強くなっている。関西の同じ淡水のレース場より乗りやすいと、近畿勢の意外な活躍があったりする。
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- ポイント04決まり手
- 多摩川の代名詞といえば4カド全速まくり、あるいは二段まくりだろう。握ったもの勝ちで、チルト3の選手がかなりいた時代もあった。しかし近年は出足のあるモーターでイン選手が全速で握って回るケースが増え、1コースの勝率を押し上げている。センター勢は握ってくる内寄り勢に対して差しも考えるようになり、全速一本ではなく、多彩な展開になっている。