第56回報知新聞社賞静波まつり杯
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- 10水
- 11木
- 12金
- 13土
- 14日
今井貴士、麻生慎介の94期コンビが中心も主力勢は実力拮抗
主な出場選手
- 村田修次3826(東京)
- 佐々木和伸3841(徳島)
- 坂口周3984(三重)
- 今井貴士4287(福岡)
- 麻生慎介4292(広島)
- 後藤翔之4460(東京)
- 石原翼4989(静岡)
- 宗行治哉4991(広島)
今井貴士
4287 (福岡)
一般戦を走れば常に優勝候補の一角
唯一のG1Vは13年の九州地区選。同年にはSG平和島クラシックでの準優勝がある。層の厚い福岡支部に在籍しているので記念を走るケースは少ないが、12月の丸亀周年の活躍は記憶に新しい。準優はバック3番手ながら道中で土屋智則を交わして2着に入り、約6年ぶりの記念優出を果たした。優勝したのはインから完ぺきなターンで圧勝した馬場貴也だったが、今井も最後方スタートの5コースから巧みにまくり差し、2Mもうまくさばいての準優勝と好内容のレースだった。主戦場は一般戦がほとんどでも、必ず優勝候補として名が挙がる。コースを問わずに器用なレース運びで成績をまとめるので、常に安定して高勝率を残している。24年前期の適用勝率6.91は今節出場している選手の中で最も高い数字だ。23年は10回の優出のうち優勝が3回、準優勝も3回あり、勝負強さを備えている。
石原翼
4989 (静岡)
F禍から脱却後に大ブレイクの勢い
デビュー当時からセンスの良さは注目されていた。石原は「スリットの隊形を見て1着が取れるかを判断して、ダメなら2、3着をうまく取れるようにハンドルを入れる」と論理的にレースを組み立てていた。水神祭こそデビューから約半年後だったが、実際にターンも切れるので、大外一本でも2、3着に絡む比率は他の選手よりも多かった。好センスを持ちながら出世を阻んでいたのはスタート事故の多さ。特に選手になって間もないころはF2を2回経験した。期初めのすぐにFを切ってそれが足かせとなって思い切ったレースができないことも多々あった。それでも23年にようやく素質が開花。2月に地元浜名湖で初優勝を決め、6月には常滑のイースタンヤングで優出(6着)。そして同月の平和島ではオール2連対で2回目の優勝。12月に決めた常滑での3回目の優勝は6戦5勝、2着1本の準パーフェクトVだった。今期は堂々のA1級。これが石原の本来の姿だ。
村田修次
3826 (東京)
かつての当地巧者が復権を懸ける
正月戦直後の開催なので東京支部の選手はやや手薄。ただ1人のA1級は後藤翔之だが、期をまたいで10月と11月にFを切ってしまい、今節は1本目の方の休み明けでの参戦。さらに2本目の分のF休みも残しているので思い切ったレースはできないかも。そうなれば地元の期待を一身に背負うのは村田修次。マスターズ世代に入って最近はA1級とA2級を往復するようになってしまったが、多摩川は周年制覇の実績もある純地元水面で思い入れも強い。通算57Vのうち10回はここ多摩川でのものだ。ちなみに平和島の優勝は7回で江戸川では1回ということも考慮すれば、やはり当地との相性は抜群といえる。東京支部でも屈指のプロペラ巧者だが、最後にここで優勝したのはもう6年も前になり、あと一歩及ばずの準優勝が2回あった。遠征勢にそれほどの多摩川巧者が見当たらない今節は、久々の地元Vへ大きなチャンスともいえる。