BOATRACE 多摩川
開催中 11/23 開門時間 10:00
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レース展望

一般

第56回報知新聞社賞静波まつり杯

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出場予定選手一覧

今井貴士、麻生慎介の94期コンビが中心も主力勢は実力拮抗

「第56回報知新聞社賞静波まつり杯」は準優3個レース制で行われる5日間開催。参戦するA1級の選手は6人で、A2級の選手は12人という分布。傑出した実力者は見当たらず、かなり多くの選手に優出、優勝のチャンスがありそう。モーターの抽選結果によっては意外な伏兵の台頭も考えられる。まず注目されるのは今井貴士、麻生慎介の94期コンビ。的確なハンドルでポイントを稼ぐ今井を柔とすれば、ターンスピードでねじ伏せる走りの麻生は剛。レーススタイルは対照的だがこの両者がシリーズをけん引しそう。そして成長著しい宗行治哉、石原翼の120期コンビにも注目。それぞれ大幅に力をつけ、B1級から初のA1級へジャンプアップ。勢いもあるだけにいったん調子をつかめばそのまま突っ走るケースも十分。過去3年で当地V2と好相性の坂口周にも注目。迎え撃つ地元からは村田修次と後藤翔之の実績上位。初Vを達成した上原崚が穴党のターゲット。

主な出場選手

  • 村田修次3826(東京)
  • 佐々木和伸3841(徳島)
  • 坂口周3984(三重)
  • 今井貴士4287(福岡)
  • 麻生慎介4292(広島)
  • 後藤翔之4460(東京)
  • 石原翼4989(静岡)
  • 宗行治哉4991(広島)
本命選手

今井貴士

4287 (福岡)

一般戦を走れば常に優勝候補の一角

唯一のG1Vは13年の九州地区選。同年にはSG平和島クラシックでの準優勝がある。層の厚い福岡支部に在籍しているので記念を走るケースは少ないが、12月の丸亀周年の活躍は記憶に新しい。準優はバック3番手ながら道中で土屋智則を交わして2着に入り、約6年ぶりの記念優出を果たした。優勝したのはインから完ぺきなターンで圧勝した馬場貴也だったが、今井も最後方スタートの5コースから巧みにまくり差し、2Mもうまくさばいての準優勝と好内容のレースだった。主戦場は一般戦がほとんどでも、必ず優勝候補として名が挙がる。コースを問わずに器用なレース運びで成績をまとめるので、常に安定して高勝率を残している。24年前期の適用勝率6.91は今節出場している選手の中で最も高い数字だ。23年は10回の優出のうち優勝が3回、準優勝も3回あり、勝負強さを備えている。

対抗選手

石原翼

4989 (静岡)

F禍から脱却後に大ブレイクの勢い

デビュー当時からセンスの良さは注目されていた。石原は「スリットの隊形を見て1着が取れるかを判断して、ダメなら2、3着をうまく取れるようにハンドルを入れる」と論理的にレースを組み立てていた。水神祭こそデビューから約半年後だったが、実際にターンも切れるので、大外一本でも2、3着に絡む比率は他の選手よりも多かった。好センスを持ちながら出世を阻んでいたのはスタート事故の多さ。特に選手になって間もないころはF2を2回経験した。期初めのすぐにFを切ってそれが足かせとなって思い切ったレースができないことも多々あった。それでも23年にようやく素質が開花。2月に地元浜名湖で初優勝を決め、6月には常滑のイースタンヤングで優出(6着)。そして同月の平和島ではオール2連対で2回目の優勝。12月に決めた常滑での3回目の優勝は6戦5勝、2着1本の準パーフェクトVだった。今期は堂々のA1級。これが石原の本来の姿だ。

地元イチオシ

村田修次

3826 (東京)

かつての当地巧者が復権を懸ける

正月戦直後の開催なので東京支部の選手はやや手薄。ただ1人のA1級は後藤翔之だが、期をまたいで10月と11月にFを切ってしまい、今節は1本目の方の休み明けでの参戦。さらに2本目の分のF休みも残しているので思い切ったレースはできないかも。そうなれば地元の期待を一身に背負うのは村田修次。マスターズ世代に入って最近はA1級とA2級を往復するようになってしまったが、多摩川は周年制覇の実績もある純地元水面で思い入れも強い。通算57Vのうち10回はここ多摩川でのものだ。ちなみに平和島の優勝は7回で江戸川では1回ということも考慮すれば、やはり当地との相性は抜群といえる。東京支部でも屈指のプロペラ巧者だが、最後にここで優勝したのはもう6年も前になり、あと一歩及ばずの準優勝が2回あった。遠征勢にそれほどの多摩川巧者が見当たらない今節は、久々の地元Vへ大きなチャンスともいえる。

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