第30回神奈川新聞社賞
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追配出場の馬場貴也がスピードで他を圧倒
主な出場選手
- 伊藤誠二3713(愛知)
- 重野哲之3995(静岡)
- 馬場貴也4262(滋賀)
- 稲田浩二4290(兵庫)
- 青木玄太4448(滋賀)
- 尾嶋一広4472(兵庫)
- 和田拓也4794(兵庫)
- 荒井翔伍4608(東京)
馬場貴也
4262 (滋賀)
ボート界最速を誇るレコードホルダー
馬場を語るうえで欠かせないのが12年1月に地元びわこでたたき出した1分42秒2の日本レコードだ。自身が10年11月に津で出した1分42秒6(同日同場で吉永則雄も出した)を大きく更新。いかに馬場のターンが速く鋭いかはこの数字が表している。この記録はそれ以降は誰にも破られておらず、出力低減モーターが使われている現在では、この数字を上回るタイムは出そうにない。4回のSG制覇を誇り、G1の優勝も6回ある。今節出場している選手の中ではズバ抜けた実績だ。昨年はSGメモリアルに加え近畿地区選、丸亀周年を制して、3年連続でグランプリに出場。今年も地元びわこの正月戦を制し、大村のBBCTで決勝進出(5着)を果たすなど好調を維持。多摩川を走る機会は少なく一般戦に出場するのはまれだが、過去に2回の優勝歴があり、昨年4月のサントリーカップでは準優勝と相性は悪くない。
青木玄太
4448 (滋賀)
今期適用勝率は自己最高7.71
父は引退した青木孝司さん。玄太は今期まで21期連続で6点以上の勝率をキープする滋賀の安定株。特に近況の活躍は目覚ましく、昨年9月の桐生周年は予選をオール3連対でまとめて得点率トップ。準優も突破し、優勝戦は1号艇に乗ったが2着だった。翌10月には初のダービーにも参戦。そして今期適用勝率は自身最高となる7.71をマーク。調整では常にレース足を追求して、伸びは求めず出足型に振る。操作性もしっかり仕上がれば大崩れは少なく、どのコースからでも舟券の対象からは外せない。足の特色から差しを多用しそうなイメージもあろうが、青木に関してはそれは当てはまらず、スリットでのぞいた隊形ならしっかりとまくりのハンドルを入れる。多摩川は走る機会がかなり少なく、過去5年では19年12月と22年2月の一般戦に2回出た程度。その時はそれほど目立った活躍ではなかったが、今の青木なら久々の水面でも問題なくこなす。
荒井翔伍
4608 (東京)
陸の上でも水上でもファンを楽しませる
10年5月デビューの106期生。デビュー翌月に水神祭、3年後にはA2級に昇格し、それ以降はずっとA級勝率をキープ。ただ、A1級とA2級を行ったり来たりで、もう1つ伸び悩んでいるのも事実。戦法はどちらかといえば自力主体の攻めのレース。特にセンターの3、4コースでその傾向が顕著で、まくり攻めの比率がかなり高い。そのため行き切れなかったり、内に抵抗されたりでの大敗も多く見られ、勝率を上げられない要因ともいえるが、それもまた荒井の個性。荒井といえば開会式などでの派手なパフォーマンスも有名で、来場してくれたファンに楽しんでもらおうとの気概を持つ。多摩川は昨年4月に優勝を飾っていて、その時は10月に当地69周年を制することになる山口剛を破っている。荒井は好不調の波はあるが、調子をつかめば突っ走るタイプ。再び大物を食う水上のパフォーマンスを見せてほしい。