PROFILE
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宮之原輝紀 (ミヤノハラコウキ)
2016年に平和島でデビューの118期生
デビュー2カ月後の戸田で水神祭
通算Vは16回、2024年戸田クラシックでSG初優出3着
2024年後期適用勝率は自身最高の8.13を記録
1997年11月26日生まれ 身長161cm 体重53kg 血液型O型
昨年10月から4連続Vを達成。何が変わったのか
多摩川ウェイキーカップの成績が全然ダメでした。エンジンがダメだったみたいなんですけど、その節はペラが一回だけハマって、「こんな体感で乗れるの初めてだな」って思った時がありました。それからはその体感だった形に寄せたらエンジンが出始めたんですよ。今まではそんなにペラに重きを置いていませんでした。自分のターンさえうまかったら本気でいい成績が取れると思っていたので、プロペラの重要度が低かったです。デビューした時からずっと同じゲージでやっていたんですけど、このままじゃ年齢も年齢だし、何かやっていかなきゃダメだなと思いました。形はまちまちで違うんですけど、いい時の体感がしっくりきていたので、そこに近づけるようにペラを求めた結果がこの成績につながってます。自分の力にならないので、人のペラは参考にはしていません。最近は先輩たちにも言われます。「昔、おまえペラやらなさすぎだったから」って。GWのさつき杯も蜷川(哲平)さんとか作間(章)さんに言われましたよ。もっと早くやっておけば良かったと思います。
2度目のSG出場にして戸田クラシックで初優出を達成
前検でエース機の新開(航)がすごく出てました。自分のはどうなんだろうと思って走ったら、回った後に進んでいる感じがあったんです。そこを壊さないようにして、他をこさせられたらいい足になると思いました。いろいろ試してもダメにはならなかったし、多少落ちるかなって程度でした。ペラのゾーンも広かったし、エンジンの素性が良かったですね。(準優は1周2Mで4番手ながら2周2Mに全速まくりを決め優出)差しても無理だと思ったし、自分の中ではスピードを持ってターンすることを心がけてきてたので、『迷ったら外』と思い切って握ったのがハマりました。優出が自信に? いや、地力の部分に関してはまったく足りていないと思ってずっと走っています。優勝戦に乗れたことはうれしいですけど、何かが変わったかと言われれば全然です。自分はまずタイトルを取りたいと思っていますしね。
二児の父として、そしてボートレーサーとしての信念
子供がいることが大きいと思います。もう一人じゃないし、責任感もあります。最近は転んだりしても頑張って途中帰郷もしないようにしています。仕事をしっかりと頑張った時の方が帰ってから癒やされますしね。3歳になった上の子は自分がこういう仕事をやっているのが分かってきたみたいですし、なるべく強いパパでありたいです。休みの日は幼稚園の送り迎えをしたり公園に連れて行ったり、普通の家庭と一緒のことをしています。
一般戦でも記念でも変わらないモチベーションでいることはいいことだと思ってます。だから毎レース同じ気持ちで臨めています。それと、自分もギャンブルをやるから感じることですが、年々、ファンのみなさんにお金を賭けてもらって成り立っている重みを感じてきました。若かった時はこういうことに考えが及ばなかったです。今はなるべくオッズを見るようにして、いい意味で緊張させてもらってます。ただ、あまり仕上がっていない時にインで売れすぎているとお腹が痛くなるくらいに本当に緊張します。買ってもらった人に納得してもらうレースがしたいです。