第34回日本モーターボート選手会会長賞
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本来の調子を取り戻した田中信一郎が貫録を示す
主な出場選手
- 田中信一郎3556(大阪)
- 杉山貴博4134(東京)
- 渡邉和将4537(岡山)
- 松田大志郎4544(福岡)
- 塩田北斗4566(福岡)
- 小野達哉4653(大阪)
- 竹田和哉4776(香川)
- 上原崚5096(東京)
田中信一郎
3556 (大阪)
グランプリV3の古豪は近況復調ムード
太田和美や山本浩次など数多くのSG覇者を輩出した69期生。田中信一郎もグランプリV3を含め5回のSG、15回のG1優勝を誇る。2016年の住之江周年を制した後は目立った活躍がなく、マスターズ世代になってからは一般戦での優勝がちらほらある程度だったが、一昨年のG2児島MB大賞で6年ぶりの特別戦Vを果たしてから本来の力を取り戻しつつある。昨年は約4年ぶりにSG戦線に復帰して、クラシックやダービーなど5回のSG戦に参戦。獲得賞金額も40位だった。先の近畿地区選こそ得点率19位で惜しくも予選落ちしてしまったが、その前の唐津一般戦は予選をトップで通過して準優も優勝戦もインからトップスタートを切って圧勝と近況のリズムも悪くない。多摩川を走る機会は少なく、2019年グラチャン以来久々の参戦となるが、過去には周年を含め3回の優勝があるだけに、何の問題もないだろう。
松田大志郎
4544 (福岡)
ここで加速してクラシックへ弾みつける
ここまで17期連続でA1級を維持し、前期と今期は軽く7点勝率をオーバー。今期適用勝率7.34は今節出場選手の中で最も高い数字だ。イン戦の安定感も見逃せないが、コースを問わず展開の読みが鋭く、流れに応じた巧みなハンドルワークで確実にポイントを稼ぐ。さすがに6コースでの1着率は下がるが、それでも2、3着に絡む確率はかなり高い。もちろんターンスピードも兼ね備えていて、16年に常滑ヤングダービーを制しているのがその証しともいえる。ただ、選手層の厚い福岡支部に在籍しているせいか、記念に出場する機会がかなり少ない。今年久々に走った芦屋の九州地区選は21年の江戸川周年以来の出走だった。昨年はV7を挙げる活躍で次節の出走は戸田のクラシック。そこでアピールできれば、再び記念ロードに戻ってくるはず。クラシックを好リズムで迎えるためにも、今節はしっかりと結果を出したい。
上原崚
5096 (東京)
フレッシュルーキーの名に恥じぬ活躍
2019年11月のデビュー当時は思うように活躍できず、やっと水神祭を達成した時には1年半の歳月が経っていた。それでも近況は急激に力をつけて、今年は多摩川のフレッシュルーキーに選出された。転機となったのは昨年2月の当地ルーキーシリーズ。2日目から7連勝をマークして大本命だった石丸海渡をまくり差しで破り、初優出初Vの快挙を達成。当時の級別勝率は3.19とかなり低かったが、次の2023年後期の勝率は5.00と飛躍的にアップ。デビュー当時からスタートの速さは際立っていたが、現在ではさばきにも安定感を増していて、大きく崩れるようなことは少なくなった。多摩川は今年1月に走ったばかりで、その時は予選を7位で通過し、準優もうまくさばいて2着を確保。優勝戦は4着と敗れたが、ただ1人0台の踏み込みでトップスタートを決めていた。得意の多摩川を走る場合には点増しで評価したい。