第62回スポーツニッポン賞
- 5
- 12日
- 13月
- 14火
- 15水
- 16木
前回Vの稲田浩二が1歩リード 成長著しい板橋侑我にも注目
主な出場選手
- 安達裕樹4227(三重)
- 稲田浩二4290(兵庫)
- 内堀学4496(東京)
- 島田賢人4505(埼玉)
- 岩瀬裕亮4604(愛知)
- 大上卓人4682(広島)
- 板橋侑我4933(静岡)
- 藤原碧生5217(岡山)
稲田浩二
4290 (兵庫)
記念でも一発出し抜くスタートが魅力
デビューからわずか4カ月後の2004年宮島で初優出を果たし、優勝戦は5コースからトップスタートでまくり勝ち。デビュー期で早くも初Vの快挙を達成した。ちなみにデビュー期に優勝しているのは1992年の三嶌誠司以来で当時12年ぶりのことだった。その期は5.08の勝率でB1級へ。6期目に6.00でA2昇格後は、現在まで勝率6点台を下回ったことはない。稲田の武器は他艇を出し抜く快スタート。『イナダッシュ』の異名を持つように、外からでも機先を制する一発で強力メンバー相手でも波乱を呼べる。現在ではまくり、まくり差し、差しと自在派が多いが、稲田は全速を主体とする典型的なまくり攻撃だ。その果敢さに魅了され、記念レースでは穴党の期待を集める。もちろん一般戦を走れば常に優勝候補の一角に名前が挙がり、持ち前の速攻力でシリーズをけん引する。今年は多摩川、三国と優勝2回。
板橋侑我
4933 (静岡)
将来の静岡支部を担う逸材
118期の修了記念チャンプ。2016年のデビュー初戦で2着に入り、2カ月後の戸田で水神祭と早くからセンスの良さを見せつけた。今期適用勝率は6.94と自己最高をマーク。来期勝率は数字を下げてしまったが、安定感さえ身につければ7点勝率に定着するだけの地力は備えている。2021年に地元の浜名湖周年でG1初優出・初Vを達成。峰竜太や深谷知博など対戦相手は強力だったが、臆することなくインから堂々と押し切ってみせた。そして昨年12月には鳴門周年で白井英治や池田浩二らのグランプリレーサーを相手にまくり差しを決めて2回目のG1制覇。足の裏付けさえあればSGレーサーが相手でも通用することを再度証明した。多摩川を走る機会は少なく、2022年ヤングダービー以来の参戦。その時は予選の最後に大敗してしまい準優入りを逃したが、節間2勝、2着2本と奮戦していた。
内堀学
4496 (東京)
意外性と積極性を備える高配当の使者
今節出場している東京支部のうちA1級の選手は戸塚邦好の1人だけ。本来なら間違いなく地元イチオシに推すのだが、30日のF休み明け。それに加えて今節の後には2本目の60日のF休みも残していて強気になれない。ほかの地元出場選手は全員がB級なので選択に迷うところ。しかしピックアップしてみたいのは、この内堀。現在の適用級別はB1級でも、その1期前はA1級を張っていて、2020年後期には7.05のハイアベレージを記録したこともある。もともと地力はあるだけに安定感さえ身につけばA1級に定着できる。積極性もあり主戦法は全速主体のまくりが多く、それに加えて意外性もある。最近で印象深かったレースは4月の若松一般戦。初日にFを切ってしまったが、2日目の6枠戦ではセンターを奪っての道中競り勝ち。2連単で5万円、3連単でも21万円の超大穴を提供。相手が強くても枠不問で追いかけたい選手、穴党の味方である。