第10回ホットマンカップ
- 6
- 29土
- 30日
- 7
- 1月
- 2火
- 3水
地元の利で福島勇樹が優勢も小坂尚哉にさすがの堅実性
主な出場選手
- 吉川昭男3582(滋賀)
- 伊藤将吉4033(静岡)
- 東本勝利4066(三重)
- 福島勇樹4083(東京)
- 石塚久也4144(埼玉)
- 小坂尚哉4295(兵庫)
- 上條嘉嗣4514(大阪)
- 井上忠政4959(大阪)
福島勇樹
4083 (東京)
記念優勝経験もある東京支部の実力派
ここ数年はやや鳴りを潜めているが、一時期は記念戦線でもバリバリ躍動していた東京支部の実力派レーサー。SGは準優4着が最高位だが、G1では2009年にダイヤモンドカップを浜名湖で制しており、実績もしっかり残している巧腕の持ち主だ。前回当地戦は5月のゴールデンウィーク開催で、4月初おろしの多摩川現行モーターの2人目の乗艇者としての経験が生きそうだ。その節で引いた63号機からは伸びを中心にパワーを引き出し、節間5勝。多摩川におけるモーター調整力は上位。そして、7月1日からのA1級返り咲きも決めていて、総合的に見れば今節の中心として推せる存在だろう。多摩川では過去に3回の優勝経験があり、地元だけにあっせん数も少なくないのだが、最後の当地優勝は2020年8月。今回は実力拮抗の接戦シリーズだからこそ、優勝候補の一角は揺るぎない位置。久々に当地で歓喜する姿が見られそうだ。
小坂尚哉
4295 (兵庫)
レーサー生活20年目もうまさ変わらず
2004年5月に尼崎でデビューし、レーサー生活は今年で節目の20年を迎えた94期生。早い時期からそれなりに頭角を現し、2010年浜名湖のG1新鋭王座決定戦では優勝戦1枠(5着)にも乗った才能の持ち主だ。2016年の後期を除けば実に15年半もの間A1級をキープしており、この安定感が小坂の最大の売り。派手なレーススタイルこそないものの、スロー・ダッシュと枠にかかわらず巧み、かつ堅実にさばいて舟券に絡んでくる。近況は一般戦主体のあっせんが多いが、多摩川では昨年10月の周年記念でも大崩れのない成績で準優2枠を得るなど相性も悪くない。付け加えるなら、今年4月に当地一般戦にも出場しており、現行モーターでの経験もある。そのノウハウでモーター出しに成功すれば、他を出し抜く可能性は十分。
上原崚
5096 (東京)
S力ある若武者が今年5回目の当地参戦
沖縄出身、東京支部の28歳。今年の多摩川フレッシュルーキーだけあって、上半期だけで既に4節も多摩川に参戦している。そのうち直近2節は平凡レベルのモーターにやや苦しんだ印象だが、それ以前の2節は上々の直線足と自身のスタート力が相乗効果を生み、スリットから攻めるレースを繰り広げて連続優出を果たした。このように、スタートで先手を奪い速攻を決める走りが最大の持ち味だが、これまで多摩川でのフライングはない。今年に入ってから他場で2月、5月と2回の勇み足に泣き、現在F1本持ちの身ではあるが、確かな勘を持ち合わせている当地なら心配は要らないはず。豪快な戦いぶりに期待したい。勝率の面では、ここ3期は5点前後で推移。この多摩川開催の直前にあるイースタンヤングにも名を連ねた今、初のA2級昇格へ向けもう一段階ギアを上げたいところ。出場機会の多い当地戦を、その契機としたい。