多摩川巧者決定戦!第20回澤乃井カップ
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- 20木
- 21金
- 22土
- 23日
- 24月
主力メンバーは実力接近も安定感なら杉山正樹、岡村仁
主な出場選手
- 中岡正彦3849(香川)
- 作間章3966(東京)
- 古結宏4002(兵庫)
- 中村有裕4012(滋賀)
- 杉山正樹4084(愛知)
- 岡村仁4311(大阪)
- 島田賢人4505(埼玉)
- 栗城匠4928(東京)

杉山正樹
4084 (愛知)
SG級にヒケを取らない愛知の技巧派
この杉山ほど「オールラウンダー」という言葉がピッタリくるレーサーはいないかも。最近のボートレースでは偶数枠が差し位置、奇数枠が握る位置というのが定着しているが、杉山に関しては当てはまらない。コースを問わずに戦法は多彩で、枠に関係なくまくり、まくり差し、差しを使い分ける。5コースまでなら頭でも十分に狙え、最近は6コースの連対率はやや下がったが、3着率は依然高い。意外にも記念での優勝歴はないがG1での優出は18回を数え、惜しいところでタイトルを逃してきた。そのため、記念に入るとダークホース的な存在に取られてしまうが、SG常連が相手でもしばしば穴を出している。例を挙げれば2009年のウェイキーカップ優勝戦では3着に入って3連単7万円台の高配当を演出し、2020年の大会でも3着で3万円台の波乱を演出。ちなみにどちらの大会も対戦相手の5人はSGを複数回制している強豪だった。一般戦を走れば格の違いを見せつけよう。

岡村仁
4311 (大阪)
水上でもメディアでも大車輪の活躍
2004年11月のデビュー節成績が3、2、4、1、5、5着。4走目に水神祭を達成したことも優秀だが、1回も6着を走らなかったあたりにセンスの良さが感じられた。この期は6勝を挙げ、4.67の勝率をマークと早くから期待の新人として注目された。その大胆なレース運びからついた異名が浪花のショットガン。どちらかといえば剛より柔の技巧派でも、勝負どころはガツンと決める。唯一のG1タイトルは2013年の江戸川周年だが、この時は風速7mの強風下にもかかわらず、スリット後方から内2艇をつぶしてのまくり勝ちだった。ユーチューバーとして活躍するレーサーとしても有名で、岡村の制作する番組は舟券の参考になる解説が満載。ファンが疑問に思っている事象をレーサー目線で分かりやすく説明してくれる。また、話術も明快で誰が聞いても非常に分かりやすい。ボートファンなら一度は視聴をお勧めしたい。

作間章
3966 (東京)
最近の多摩川では抜群の安定感
今節参戦する東京支部のA1級レーサーは作間章と栗城匠の2人。水面との相性や実績を加味すれば、地元の大将格は作間の方だろう。前期はわずかに勝率が足りずA2級となってしまったが、発奮して1月からは元のA1級に戻っている。昨年は12回の優出を数えながら優勝はなかったが(準優勝は5回)。今年は2月の尼崎で久しぶりの優勝。これを弾みにして得意の多摩川で、さらに勢いに乗りたい。当地は現在4連続優出中で、いずれも得点率6位以内と予選から安定した成績でまとめている。どちらかといえばスタートよりもコーナーワークで勝負するタイプだが、タイミングより全速でスリットを通過することを心がけているので、調子をつかんでいる時は結構まくりも決めてくる。調整の合う当地では必ず機歴以上の足に仕上げ、素性のいいモーターさえ引ければ記念でも節一のパワーにできるほどだ。