BOAT RACE 多摩川
開催中
05/02
開門時間 11:15
本日の場間場外発売
三国 一般 芦屋 一般 戸田 一般 一般
びわこ 一般 児島 一般 宮島 一般 桐生 一般
蒲郡 一般 住之江 一般 丸亀 一般

レース展望

一般

第9回ホットマンカップ

6
24
25
26
27
28

実力接近の混戦も近況の勢いなら中田竜太がリード

「第9回ホットマンカップ」は準優3個レース制で行われる5日間開催。参戦するA1級の選手は7名。飛び抜けたSGトップ級はいないが、魅力ある精鋭がそろっている。モーター抽選次第では意外な伏兵の台頭もあるか。それでも5月の平和島周年で優勝を飾った中田竜太は今期、来期適用勝率ともに7点台で、参戦しているメンバーの中で最も高い数字を残し、G1V4の実績も光る。相手はコースを問わず柔軟自在な運びで確実にポイントを稼ぐ松田祐季、和田兼輔、さらに攻撃的なハンドルでレースをつくっていく石丸海渡や中村晃朋の香川コンビか。いったん勘をつかめば快スタートを連発する中村尊も見逃せない。今節は女子レーサーも7名加わり、岸恵子、森岡まきは男子相手でも握って善戦が目立つ。廣中智紗衣、平田さやかはうまく地の利を生かしたい。ヤングでは大澤風葵、松本純平が7月からA1級に昇格する。著しい成長ぶりだ。

主な出場選手

  • 岸恵子3674(徳島)
  • 平田さやか4286(東京)
  • 中村尊4090(埼玉)
  • 松田祐季4391(福井)
  • 和田兼輔4446(兵庫)
  • 中田竜太4547(埼玉)
  • 中村晃朋4739(香川)
  • 石丸海渡4772(香川)
本命選手

中田竜太

4547 (埼玉)

平和島周年Vからさらなる加速

2024年のクラシックの開催地が戸田に決定した時、中田竜太はその大会に出場することを当面の目標に定めた。出場の権利を獲得するためにはG2以上のレースを勝つか、一般戦で数多く優勝すること。しかし、今年の優勝回数は思ったようには伸びず、GWまでに優勝できたのは2月の戸田一般戦1回だけ。それでも5月の平和島周年では久々に記念Vのチャンスが巡ってきた。主役と目された選手が苦戦する混戦の中で、中田は確実にポイントを重ねて予選を2位タイで通過し、準優もインから危なげなく押し切った。優勝戦は2号艇での乗艇で、インからトップスタートを決めて押し切りを図った上條暢嵩の懐を鋭く差して約5年ぶりのG1制覇。うれしさよりも「ホッとした」というのが偽らざる胸の内だったろう。目標達成の重圧から解き放たれ、今後は肩の力を抜いてレースができる。獲得賞金も年末のグランプリを狙える位置(6月9日現在27位)につけている。

対抗選手

石丸海渡

4772 (香川)

全速戦の連打でシリーズを盛り上げる

昭和の時代に選手を養成していたのは現在の九州ではなく、富士五湖にあった本栖研修所。その当時の教官からあった基本の教えが興味深い。「スタートした後に左側に艇がいなければそのまま左にハンドルを切れ」と。スリットでのぞけばまくって行くように教えていた。当時は『まくり屋』と呼ばれる選手が数多く存在し、彼らは出足よりも伸びを重視してモーターを仕上げ、のぞけば斜めに締めていき、内をたたいて波乱を呼んだ。現在ではモーターの性能や選手のスタート技術の向上からスリットは横一線にそろうことが多く、まくりを主戦法とする選手は激減。誰もが自在派でなければ稼げなくなった。石丸海渡はそんな中で握りマイを主戦法とする数少ない個性派。『水上の格闘技』を地でいく選手だ。内の艇に反発されての大敗もあるが、調子さえつかんでしまえばピンを並べ打つ。石丸が伸び型のモーターを引き当てたなら、必ずシリーズを面白くしてくれる。

地元イチオシ

平田さやか

4286 (東京)

ダッシュ水域から目の覚める高配当演出

地元から参戦のA1級の選手は不在で、誰をピックアップするかだが、意外性という点で推していきたいのは平田さやか。5月の徳山オールレディースで達成した通算3回目の優勝は大外から差して、3連単6-2-1はなんと17万円台の超大穴だった。ちなみに初優勝だった19年12月の徳山クイーンズクライマックスシリーズ戦は5号艇、昨年2月の戸田ヴィーナスシリーズは4号艇での優勝で、いずれもダッシュ戦からの万穴決着。コースが遠くても常に舟券の対象として押さえておきたい。逆に好枠時に敗れてしまうこともあるが、それもまた平田の個性。枠に関係なく穴党の目を引く選手だ。04年のデビュー戦こそ平和島だったが、水神祭、初優出、さらにはG1初出場と多摩川では思い出となるレースが多かった。主力メンバーの実力が拮抗している今節なら、地の利を生かし見せ場以上の活躍に期待できる。