レース展望
創刊75周年記念第61回スポーツニッポン賞
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直前オーシャンカップでSG初Vの羽野直也が早くも登場!
主な出場選手
- 中澤和志3952(埼玉)
- 今井貴士4287(福岡)
- 北野輝季4483(愛知)
- 山田亮太4644(東京)
- 大上卓人4682(広島)
- 羽野直也4831(福岡)
- 末永和也5084(佐賀)
- 定松勇樹5121(佐賀)
羽野直也
4831 (福岡)
今や時の人! 賞金ランクも4位に
14年デビューの114期生。デビューから5期目にA2級に昇格し、6期目にはA1級と出世したのもかなり早かった。初めてG1戦を経験したのがデビューから3年1カ月後の住之江周年で、その4カ月後には大村周年でG1初制覇と、異例のスピードでブレイクした。昨年は若松周年と平和島周年を制し、今年は若松と芦屋の両周年、平和島クラシックで優出。そして直前の児島オーシャンカップでは28歳でSG初V。7月から適用されている勝率は7.86と、自己最高をマーク。旋回スピードの速さは言うまでもないが、それに加えてレースの読みなどにも鋭さを増してきた。早くから記念に定着したせいで多摩川を走るのはSGやPG1で、1年に1回あるかないか。昨年9月のヤングダービーでは前年覇者として参加し、予選を4位で通過し優出4着。広々とした静水面なら持ち味を存分に発揮できるので、戦える範囲の足さえあれば魅力的なターンスピードで圧倒しそう。
末永和也
5084 (佐賀)
ヤングダービーの敗戦から大きく飛躍
多摩川初参戦ながら大きく存在感をアピールしたのが昨年9月のヤングダービー。それまで一般戦の優勝経験もなかった末永は、予選を得点率3位でまとめて準優も逃げ快勝。優勝戦は先行する近江翔吾を追い詰めてあわや逆転のシーンもあったが、最終2Mで振り込み、2着どころから6着まで後退。よほど悔しかったのか、レース直後は人目をはばからず号泣していた。それでも佐賀から出現した新星として、末永の名は人々の脳裏に刻み込まれた。この敗戦が糧になったのか、その2節後、強豪が集結した若松3Daysで選手生活初Vを達成し、今年2月には九州地区選で見事G1ウイナーに輝いた。さらに翌節の平和島クラシックでもSG初陣ながら2勝を挙げる活躍で底力を証明。九州地区選の8日前に中村日向が四国地区選を制して、登録5000番台初のG1覇者の座は奪われてしまったが、5000番台で最もSGVに近い存在なのは間違いない。
山田亮太
4644 (東京)
当地で歓喜の初V あの快走劇を再び
お盆レース直前の開催ということで、地元東京支部は14人参加とはいえA1級は不在で、ただ1人のA2級がこの山田亮太。初のA1級に昇格した1月から6月の期間は、G1初陣で江戸川の周年と関東地区選を走り、それぞれで白星を飾っている。7月からはA2級になっているものの、記念戦を経験して結果を残したことは大きな糧となったはず。レーススタイルは正攻法のまくりタイプ。スリットでのぞけばそのまま内をたたきにかかり、特に4コースではその傾向が強い。さすがに大外のレースだとまくり差しに構えるケースが増えるが、それでも5コースだとまくり勝ちの比率が結構高い。山田の唯一の優勝はここ多摩川でのもの。もう6年前のことになるが、1号艇で人気を集めた濱野谷憲吾を得意の4コースまくりで破っている。その後は各地で優出は果たしても勝ち切れないレースが続いているが、思い出の水面でそろそろ2回目の優勝があってもいい。