レース展望
第54回東京中日スポーツ賞
- 10
- 25水
- 26木
- 27金
- 28土
- 29日
- 30月
坪井康晴の実績上位! 稲田浩二、平山智加も小差で迫る
主な出場選手
- 黒崎竜也3931(三重)
- 坪井康晴3959(静岡)
- 古結宏4002(兵庫)
- 永田啓二4288(福岡)
- 稲田浩二4290(兵庫)
- 平山智加4387(香川)
- 小林泰4401(東京)
- 竹井貴史4737(福岡)
坪井康晴
3959 (静岡)
正確無比なコーナー技で魅せる
G1優勝は11回。SG優勝は3回を誇り、既に長い間、静岡の主力として支部をリードしてきた。46歳でマスターズ世代となった今でも7点勝率を維持するなど一線級で活躍し続ける。同県同期には菊地孝平、横澤剛治がおり、若手のころは静岡三羽ガラスとも呼ばれていた。菊地のレーススタイルを剛とすれば坪井は柔。派手なレースはなくても、安定感抜群のハンドルさばきに、的確なモーター出しが武器。快速に仕上げてパワーで他を圧倒するタイプだ。最近は深谷知博、河合佑樹など静岡支部の年齢では下の世代が台頭。記念を走る機会は少し減ってきてしまったが、それでも今年は6月徳山グラチャンで優出(3着)を果たすなど、活躍の場さえあればしっかりした仕事をする。多摩川は年に1、2回の出場で過去には一般戦の優勝が1回あるだけだが、19年のグラチャンは優出5着、21年のチャレンジカップは惜しくも準優3着としていて相性は悪くない。
稲田浩二
4290 (兵庫)
スリット先手から攻めのハンドルが魅力
04年デビューの94期生。デビュー節の尼崎で3走目に水神祭を挙げ、4カ月後の宮島で初優出を果たし、優勝戦でも5コースからトップスタートを決めてまくり勝ち。デビュー期で早くも初Vを達成した。ちなみにデビュー期に優勝しているのは92年の三嶌誠司以来で当時12年ぶりの快挙だった。その後は一般戦では安定して優勝を重ねたが記念の優勝はやや遅く、デビュー16年目の19年にようやく戸田周年でG1初V。そこからいよいよ素質が開花して翌20年に宮島周年、22年には地元尼崎の周年も制した。SGの優勝はまだだが、20年以後3回の優出があり、いつ優勝してもおかしくない状態だ。稲田の武器は他艇を出し抜く快スタート。『イナダッシュ』の異名を持つように、外からでも機先を制する一発で強力メンバー相手でも波乱を呼べる。スタートだけでなくもちろんコーナーワークも安定しているが、決まり手はまくりの比率が差しの3倍以上ある。
小林泰
4401 (東京)
惜敗続きも今度こそ多摩川初Vを
06年に平和島でデビューの99期生。山梨県の出身だけに多摩川は純地元といえる。近況は4期連続でA1級をキープと高勝率を維持してきたが、5月からの今期は期初めの2節目にいきなりフライングを切り、持ち味のスタート力が封じられてしまった。一時は勝率も5点台半ばまで下降してA2級も危ぶまれる苦しい状態だったが、10月頭には得意水面の多摩川で約5カ月ぶりの優出(3着)を果たすなど本来の姿に戻りつつある。その節を含め多摩川は過去7節のうち6回の優出と相性はバッチリ。特に直近3節の優勝戦はすべて2号艇での乗艇だった。東京3場では江戸川、平和島での優勝歴は2回ずつあるものの、意外にも多摩川はまだ優勝経験がない。今度こそはファイナル1号艇を得ての圧勝劇が見たい。直近の当地を走っているのは大きな強みになるはずで、地の利に加えて調整などにも大きなアドバンテージがある。