BOAT RACE 多摩川
開催中
12/21
開門時間 10:00
本日の場間場外発売
住之江 SG からつ GⅢ 徳山 一般 戸田 一般
浜名湖 一般 常滑 一般 児島 一般 宮島 一般
丸亀 一般 下関 一般

レース展望

一般

ヴィーナスシリーズ第18戦是政プリンセスカップ

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年末のQCから5人が参戦 当地G1Vがある田口節子が中心

「ヴィーナスシリーズ第18戦是政プリンセスカップ」は準優3個レース制の6日間開催。寺田千恵、田口節子、長嶋万記、守屋美穂、高田ひかるの5人は昨年末のクイーンズクライマックスの出場メンバーだ。当然、シリーズをリードするのもこの5人。水面との相性を考慮すれば田口と守屋が1歩リードしていて、今期の適用勝率が7点を超えているのもこの2人だけだ。もちろんレース運びにそつがない寺田や長嶋、伸び仕立てで豪快なまくりを放つ高田も先の2人と互角の戦いを演じることができる。迎え撃つ地元東京支部からは大挙16人が参戦。的確なハンドルで着をまとめる廣中智紗衣、果敢な攻めで積極的にレースをつくる藤原菜希・清水沙樹のA1級3人に加え、中村かなえも先のレディースクライマックスシリーズ戦で優出。ほかの遠征勢では松本晶恵が前期F2の影響でB1級へ降格。一発力で小芦るり華や櫻本あゆみがダークホースに。

主な出場選手

  • 寺田千恵3435(岡山)
  • 田口節子4050(岡山)
  • 廣中智紗衣4117(東京)
  • 長嶋万記4190(静岡)
  • 守屋美穂4482(岡山)
  • 藤原菜希4627(東京)
  • 高田ひかる4804(三重)
  • 中村かなえ4998(東京)
本命選手

田口節子

4050 (岡山)

豪快なレース運びで24場Vの実績

多数のSG覇者を輩出した逸材の宝庫である85期生。センスの良さは早くから注目されていて、99年下関のデビュー戦はいきなり2着に入線し、翌節の児島で早くも水神祭を達成。デビューからちょうど4年後のびわこでの初優勝から安定して優勝を重ね、これまでの優勝回数は72回を数える(1月6日現在)。女子では山川美由紀が80回、日高逸子が76回の優勝。田口はかなりのハイペースといえる。21年の福岡で女子レーサーとしては初の快挙となる24場制覇を達成するなど、苦手としているような水面もないだけに、女子初のV100まで狙えそうだ。田口は差し位置の2コースでも同体からインをつぶすようなレースも多い。先の当地クイーンズクライマックスは不良航法の減点が響いて優出を逸してしまったが、22年4月の当地オールレディースは準優勝。12年にレディースチャンピオン制覇の実績もあり多摩川は好相性。

対抗選手

長嶋万記

4190 (静岡)

調整力と堅実な旋回で大崩れは少ない

浜名湖での取材中に横澤剛治が長嶋にプロペラのアドバイスをもらっていたのを見たことがある。ヒントをもらった横澤剛治はしっかりとモーターを上向かせていて、「彼女のプロペラの知識はすごい」と絶賛していた。堅実なハンドルワークが長嶋の特長。それに加えて理論に裏打ちされた調整力も大きな武器だ。先のクイーンズクライマックスでは最も評価の高かった24号機を得て、着順は悪かったがそのパワーを引き出してはいた。トライアルの2、3走目は枠番抽選に恵まれず優出を逃したものの、トライアルの3戦や最終日の順位決定戦でも常に直前気配は抜群だった。昨年はG2レディースオールスターやG2レディースチャレンジカップを含むV7と大ブレイク。児島のSGオーシャンカップでは男子強豪相手に準優進出も果たしていた。G1戦の優勝こそまだでも、この勢いなら悲願のタイトル奪取もそう遠くはないだろう。

地元イチオシ

中村かなえ

4998 (東京)

のぞけば握る「東都のまくり姫」

17年11月デビューの121期生。デビュー当時はそれほど目立った活躍はなかったが、4年後にA2級に昇格後は安定した勝率を残して5期連続でA2級をキープ。22、23年にはレディースチャンピオン、ヤングダービーにも連続で出場するだけの力をつけた。中村の武器はやはり安定して速いスタート。最近はスリットでのぞいても展開を探して差しやまくり差しに構える選手も多いが、中村は迷いなく握って攻めるケースが多い。そのため、逃げ以外の決まり手は半分ほどがまくりになっている。さすがに2コースだと差しの比率は多くなるが、特に4コースと6コースは圧倒的にまくり勝ちとなる。勝率は5点台で頭打ちしている状態が続くが、先のクイーンズクライマックスのシリーズ戦は予選で4勝を挙げる大活躍で優出(6着)も果たした。この優出が選手生活9回目の優出。そろそろ初Vがあっていい。