レース展望
第58回報知新聞社賞静波まつり杯
- 6
- 28土
- 29日
- 30月
- 7
- 1火
- 2水
- 3木

当地実績もある中澤和志が中心 静岡の成長株・板橋侑我にも注目
主な出場選手
- 佐々木康幸3909(静岡)
- 飯山泰3940(東京)
- 中澤和志3952(埼玉)
- 福島勇樹4083(東京)
- 吉川喜継4218(滋賀)
- 鈴木勝博4276(愛知)
- 秋元哲4532(埼玉)
- 板橋侑我4933(静岡)
中澤和志
3952 (埼玉)

コースを問わないクレバーな運びが魅力
初出走だった1998年5月の戸田で、2走目に早くも水神祭。デビュー1年未満で初優出を経験し、その翌年には初Vも達成と早くからセンスの良さを見せつけた。コース取りは淡泊な方でも、枠と対戦相手に応じたクレバーなレース運びが魅力。準優や優勝戦など勝負どころは勝ちにこだわったハンドルを入れてくるので、コースは遠めでも常に舟券の対象になる。ちなみに5回の記念Vのうち、2006年の平和島SGクラシックを含め4枠4コースからの優勝が3回ある。直近の優勝は5月戸田のGW開催で、その時も大外からまくり差しを決めて3連単4万円台の高配当を演出している。多摩川はSG初優出を成した思い出の地で、水面との相性もかなりいい。一般戦に限れば2連続優勝中で、昨年8月の住信SBIネット銀行賞、今年3月の日本モーターボート選手会会長賞はいずれも優勝戦は1号艇を得ての逃げ圧勝だった。
板橋侑我
4933 (静岡)

調子をつかめばSG常連が相手でも好走
118期の修了記念チャンプ。2016年のデビュー初戦で2着に入り、2カ月後の戸田で水神祭と早くからセンスの良さが光った。2021年地元の浜名湖周年で峰竜太や深谷知博など強力なメンバー相手に逃げ速攻を決め、G1初優出初Vを達成。2023年鳴門周年では白井英治や池田浩二らのグランプリレーサーに対してまくり差しを決めて2回目のG1制覇。足の裏付けさえあれば、SGレーサーが相手でも互角の戦いを演じる。ところが昨年はFが多く、優勝どころか一般戦の優出さえない低空飛行。しかし今年は3月のG2徳山MB大賞で優勝戦2着。一般戦でも安定して稼いでいて、7月から適用の新勝率は7.11と自己最高の数字。ちなみに今節出場しているレーサーのうち、新勝率が7点を超えているのはこの板橋だけ。多摩川を走る機会は少なく優勝歴もないが、一般戦に限れば過去6節で予選落ちしたのは1回だけ。特に苦手とはしてしていない。
飯山泰
3940 (東京)

求める行き足がくれば白星を量産
今節出場する地元勢で現A1級レーサーは福島勇樹1人だけだが、福島は平和島の正月戦と3月唐津周年でFを切り、リズムを崩して7月からはA2級に降級してしまう。それだけに、中心に推したいのは春からコンスタントに優出を重ね、7月からはA1級に復帰する飯山泰の方だ。過去1年間の平均スタートはコンマ15と突き抜けてはいないが、数字以上に速さを感じさせる。差しやまくり差しももちろん使うが、どのコースでもまくり勝ちの比率がかなり高い。行き足から伸びが仕上がった場合には、その傾向がより顕著になる。多摩川は過去5年間で15節走って優出は7回だが、予選落ちした節は1回もなく常に安定した成績を残す。意外にも2023年12月大みそかの戸田から優勝に縁がないが、相性のいい多摩川で結果を出せれば今後に向けて勢いがつこう。持ち味の出せる伸び型モーターを引ければ、かなり面白い存在になる。